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あしのはなし

足にかかっている負担について

足にかかっている負担について

人間の祖先は四足歩行をしていましたが、進化の過程で二足歩行が可能になり、広い視野と両手の自由を獲得しました。その結果、道具の使用が進み、脳の発達も促進され現在に至っています。

しかし、二足歩行になったことで足への負担は四足歩行の約2倍に増加しました。日本人の1日あたりの平均歩数をもとにすると、足には毎日おおきな負担がかかっていることがわかります。


🦵 1日あたりの足の負担
 

👨【体重】70㎏×【歩行時】約1.5倍×【1日平均】6793歩=約713トン(新幹線16両分の重さ)

👩【体重】53㎏×【歩行時】約1.5倍×【1日平均】5832歩=約463トン(東京ドーム1個分の重さ)

※歩数データは厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和元年)」より

日本と欧米の足に対する意識の差

日本と欧米の意識の違い

👞 欧米では靴の文化が500年以上続いており、足の健康への意識が高いのに対し、日本での靴の文化は明治維新以降から現在まで約150年で、靴の歴史は浅いのが現状です。この文化の違いが、足病医療の整備の遅れや、足への意識の違いにつながっていると考えられています。

🌎 世界の足病医学(ポダイアトリー)

医師の国家資格というと日本では医師と歯科医師が存在していますが、欧米を中心に世界の約30カ国ではさらに、足のケアやトラブルを専門に診る足に特化した【足病医】が存在しています。
 

🧑‍⚕️ アメリカの足病医(ポダイアトリスト)

約 17,000人 が在籍し、足の健康を専門的に診察しています。日本で歯のトラブルがあれば「歯科」に行くように、アメリカでは足のトラブルが起きた時は【足科】に相談するのが一般的で、足病医が最初に処方するのが、足の歪みを矯正する補正装具 「オーソティクス」 です。

 

🤱 妊娠期の足のケア

欧米では、妊娠中に足の骨格が歪みやすいことが一般的に認知されていて、妊娠2か月から産後1か月まで、骨盤の靭帯を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌され、その時同時に足の骨格が崩れやすいくなります。欧米の女性は妊娠するとオーソティクスを使用するのが一般的になっています。

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